約 431,407 件
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/847.html
662 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/06/23(木) 20 30 49.72 ID aRZulCQc0 [1/3] 650 そのセリフで思わず妄想してしまった!! とある平日、京介が帰宅したところ桐乃がリビングにあるソファー定位置でくつろいでいる話。 京介「ただいまー」 桐乃「…おかえり」 京介「もう帰ってたのか?なんだ、今日は部活無かったのか?」(チラ 桐乃「ウザ、どーでもいいでしょ?」 京介「へいへい (今日の桐乃のファッションはミニスカか…。もう少し緩めてくれれば見えるのによ、計算されたかのような絶対領域が憎いぜ!!)」(チラチラ 桐乃「…ねぇ、あたしのパンツを盗み見ようとすんの止めてくんない?」 京介「!!バッ、馬鹿言うんじゃねーよ、妹の下着をチラ見しようなんて思うわけねーだろ!!」 桐乃「ヘンタイ!妹に欲情するなんてマジ有りえないし!!」 京介「うっせ。だいたいお前がが悪い。女の子がそんな露出の多い恰好でいると男ならどうしても視線が向いちまうんだよ!!」 桐乃「…じゃぁ、京介はあたしを『妹』じゃなくて『女の子』として見てんの」 京介「ち、ちがーーーう!!!」 桐乃「違うの、京介…?」 京介「うっ、それはだな…。(これは反則だぞ。あんなに潤んだ瞳で見つめられたら、天邪鬼な態度なんて…)」 桐乃「そっか…、なら…」 京介「すまん、桐乃。お前の言うとおり俺は嘘をついていた。お前の超魅力的な太ももをガン見したかった。 っていうかそのスカートの中身も見たいと本気で思っていた!!」 桐乃「…、やっぱりヘンタイじゃん。でも京介ならいいよ。あたしは…」 京介(ドキドキ…) ピーンポーン!!! 桐乃「あっ、やっとキター!!新作エロゲ、まったく遅いっての!!」 京介(俺のこの悶々とした気持ちは何にぶつければいいんだよ!!なぁ、教えてくれ!!) -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1363.html
648 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/01/24(火) 04 29 16.07 ID K43osiLQ0 桐乃「ひゃっほー!雪積もったのなんて久しぶり~♪」 京介「おい、子供じゃねぇんだから落ち着けよ。転ぶぞ~」 桐乃「大丈夫だって。……ひゃあ!」 京介「!!この……!!」 (ガシッ!) 京介「――ふぅ。だから言っただろ」 桐乃「ご、ごめん……///」 ドキドキ 京介「お前は所々抜けてるからなぁ」 桐乃「う、うっさい!バカ!!」 桐乃「……ねぇ」 京介「あん?」 桐乃「いつまで、手握ってんの?」 京介「こ、これは……。お前がまた転んだりしたら危ないから、念のため握ってんだよっ!!」 桐乃「ふーん。……シスコン」 京介「うっせ」 桐乃(毎日、雪、降らないかなぁ――) 加奈子「……っていうデンパを受信したわけよ~。マジうっへぇ」 あやせ「加奈子。今の季節、地面よりも雪原の方が風情あるよね」 -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1413.html
460 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/03/01(木) 14 03 13.35 ID KxVWC9Yr0 [2/5] 桐乃「ねえ、あんたあたしのあやせフィギュア持ち出したでしょ」 京介「はぁ? そんなことしてねえよ」 京介(俺だって持ってるし……) 桐乃「ほんと? 勝手に持ち出してprprしたりしてない?」 京介「してねえよ」 京介(自分のあやせたんにはしたけど) 桐乃「じゃあどこ行ったのかな? prprとかpkpkしすぎたから、イヤになって逃げちゃったのかな……」 京介(桐乃のヤツ、あやせフィギュアにそんなことをしたのか。 なんともうらやま―けしからん! こうなったら桐乃より早くに見つけて間接prprとか間接pkpkとかをしなければ!) 京介「だがそれにしても…… 俺のあやせたんもどこ行ったんだ?」ボソッ あやせ「わたしのフィギュアに監視カメラを仕込むのは良いアイデアだと思ったんですけど、 勝手にベッドの下に潜り込もうとするのはどうにかしたほうがいいですね……」 -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/104.html
373 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/12/30(木) 18 19 42 ID iC5oz1BN0 [1/2] 黒猫「ねぇ、あなたに前々から聞きたかったことがあるのだけど。」 桐乃「へ?なになに?改まって。言ってみなさいよ。」 黒猫「あなたの持ってる妹モノのエロゲー…主人公の名前設定できたりするのでしょう?」 桐乃「うん。設定できるけどどーかしたの?」 黒猫「あなた、それ名前デフォルトでやるの?」 桐乃「んなわけないじゃーん!私ともあろうものが~。」 黒猫「何を威張っているのかまったくわからないのだけど…。あなたの名前を入れるの?」 桐乃「もっちろん!」 黒猫「それだと、桐乃”おにいちゃん”になるわよねぇ?」 桐乃「それがどーかした?」 黒猫「どーかした?って…違和感は?」 桐乃「ないなぁー。もう慣れたし?」 黒猫「…そう。私はもしかして、あなたはあなたのお兄さんの名前でも入れてるのではないかと思ったのだけれど。」 桐乃「なっ!!?ななな…!!なわけないじゃん!!?何であたしがそんなキモいことすんの!?」 黒猫「の、割には大いに動揺しているようだけど。」 桐乃「し、してない!してないっての!!」 黒猫「…本当に?」 桐乃「ほ、本当よ。」 黒猫「…あなた、嘘つくと口元がぴくぴくするのよ。」 桐乃「嘘っ!!?」 黒猫「嘘だけど。…っふ。そんなに必死で口元を隠すなんて、本当に嘘ついたの?」 桐乃「…ぐぐ…こ、このクソ猫…!」 黒猫「あるんでしょう?ほら素直に白状なさい?」 桐乃「……一回だけ…ね…。アタシにとって忌まわしい記憶でしかないわ。」 黒猫「ゲームの妹に自己投影とか…。」 桐乃「しーてーなーいっつってんでしょ!?リアルと二次は違うっつーの!」 黒猫「いったい何がそんなに忌まわしいの?」 桐乃「………エッチシーンに入ったとき…。私ともあろうものがさぁ?私がだよ?」 黒猫「早く言いなさい、じれったい。」 桐乃「何か…何かわかんないけどムカついてきたのよ!」 黒猫「あなたいつもムカついてるじゃない。情緒不安定な女ね。」 桐乃「邪気眼女に情緒不安定とか言われたくないんだけど!?」 黒猫「話が進まないじゃない。要領よく話しなさい。」 桐乃「あんたが変な口挟むからでしょうが!」 黒猫「いいから続けなさいな、ビッチ。」 桐乃「びっ…!?ま、まぁいいわ。ムカついてきたのよ。」 黒猫「それはさっき聞いたわ。」 桐乃「ぐぎぎぎ…!あんたはホントにムカつくなぁああ!!だから!エロゲのヒロインにムカついてきたのよ!アタシともあろうものが!」 黒猫「あなたが…妹に…ムカつくって…あるのね。あなた妹なら何しても許すのかと思ってたわ。」 桐乃「そうよ!アタシもそれくらい思ってた!でもね!?その時はマジで殺したいくらいムカついた!だから、忌まわしい記憶!」 黒猫「…なんでかはわからないの?」 桐乃「知らないわよ!とにかく、その一回だけ!あー、クソムカつく!あんなムカつくやつの名前にするんじゃなかった!」 黒猫「あなた、ホントにお兄さん大好きね。」 桐乃「はぁ!?ありえないから!!」 383 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/12/30(木) 18 42 51 ID E92NO/u50 [2/2] 373 勝手に続き書いてみた。 黒猫「そういえば、いつだったかのパーティーで先輩にプレゼントしたエロゲーがあったわよね」 桐乃「シス×シスのこと? それがどうしたの?」 黒猫「あれ、主人公の名前を先輩の名前にしてプレイしたことある?」 桐乃「はぁ? ばっかじゃないの? 忌まわしいって言ったばかりじゃない! そんなこと、するわけないでしょ!」 黒猫「へえ、そう……」 桐乃「なによ、そんな顔して……言いたいことがあったらはっきり言えば?」 黒猫「いえ、別に。ただ、エロゲーを命とまで言い張るあなたが、神ゲーとまで称えたものを、 ああもあっさり渡せたのが気になってね。あの後、家でググってみたのよ」 桐乃「へえ、それで?」 黒猫「ヒロインの片割れのりんこりん、でしたっけ? 彼女、好き嫌いの分かれやすいキャラね。 ネットの評判、見事に真っ二つに分かれてたわ。『りんこがいるだけでクソゲー』とまで言う奴もいたぐらいよ」 桐乃「はん。わかろうともしない奴になんて言われようとも痛くも痒くもないわ。 りんこりんの魅力がわからないなんて、人生の半分ぐらい損してるわよ」 黒猫「擁護派の意見もだいたいそんなところね」 桐乃「で? それがさっきの話とどう繋がるの?」 黒猫「そうね。ちょっと回りくどかったかしら。まあでも、一度騙されたと思って、主人公の名前をあなたのお兄さんにして、 りんこルートをクリアしてみなさい。面白い発見があるかもしれないわよ」 桐乃「なにそれ? わけわかんない……」 -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1215.html
775 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/10/18(火) 22 17 06.30 ID Avctv/090 [3/5] 「あんたって、好きな子のリコーダーぺろぺろすんの?」 「…………おまえは……俺の事どんな変態野郎だと思ってんだ……」 「だって変態じゃん。それ以上にシスコンだけど。にひひ」 やたら嬉しそうに俺をからかう桐乃。悪戯っぽい笑顔が可愛――じゃなくて 「なんでそんな突飛な話が出てくんだよ」 またエロゲーの影響か?と訝っていると 桐乃はお気楽な声でとんでもない事を言い出した。 「やー、明日から授業で使うから持って行ったんだけど、あたしのリコーダーぺろぺろされそうになったんだよね」 「……あ?」 「未遂だったんだけどぉ~、放課後取りに戻ったら、まさに交換されようとしてる最中で」 「よし、そいつの氏名と住所を教えろ」 俺は立ち上がり、迅速に今後の計画を練る。海か、山か……。 「へ? あ、あんた何? まさかその子になんかする気じゃ……」 「ちょっと躾をするだけだ」 事と次第によってはあやせにも協力してもらおう。 「ちょちょちょ、あんた目がマジだって!」 「おまえはいいのかよ!そんな変態が近くに居て!」 「変態は言いすぎだって!……そ、それに……気持ちはわかるっていうか…………」 「なん……だと……」 このエロゲーマーめ!そこは分かっちゃダメだろ! ……ちくしょう。教室にある以上、これからも常に危険が付き纏うわけで……気が気じゃねぇーって! むぐぐぐぐ…………はっ! 「桐乃、これから毎日俺とリコーダーの練習しようぜ!」 「……は?」 「勉強の効率を上げるには指を動かして脳をほぐすことが大事なんだよ。リコーダーはうってつけだ。桐乃、協力してくれないか?」 名案だろコレ。これなら毎日リコーダー持ち帰ることになるし、毎日桐乃との時k……なんでもね。 「……あんたって…………。ま、まぁ?やってあげてもいいケド? たまたまリコーダーも持って帰ってきてるし?」 桐乃はそっぽを向きながら早口でまくし立てる。 よし。我ながら強引かとも思ったが、予想以上に上手くいってるぞ。 帰宅後すぐに俺の部屋へ来たらしく、桐乃は一緒に持ってきていた鞄からリコーダーを取り出す。 「……っと、そういや俺のリコーダーはどこやったっけな」 「下の引き出しっしょ。あんた、練習したいってのにしまった場所も忘れてたわけ?」 「うっせ。……よしよし、あった。こんなにちっちゃかったっけか」 なつかしーなリコーダー。ずいぶん長いことほったらかしにしてた気がするけど、かなり綺麗だし、すぐにでもはじめられそうだ。 「よっし、じゃあ」 「……っ! ちちちょと待って!」 「むぁ?」 いざ咥えようとしたところ、いきなり出鼻をくじかれて変な声が出てしまう。 「イキナリすぎだっての!あたしだって授業明日からなんだから、まだ一度もしてないんだかんね!」 「いや……そこまで覚悟いらんだろ」 何を言い出すんだこいつは。 と思って桐乃を見やると、リコーダーを両手で握り締めて真剣に吹き口を凝視している。 おいおい、それじゃ笛は吹けないぞ。 ひょっとしてこの完璧超人サマ、楽器が大の苦手とかなのか? はは、しょーがねー。 「ほれ、そうじゃなくてこう持つんだ」 「ひぇ?」 桐乃の指に手を重ねて、それぞれのポジションに動かしてやる。 ほっそい指だな……それにすごくやわらかくて、熱い。 「……………………」 「よし、それじゃとりあえず何か吹いてみようぜ」 俺なんかに指導されてしまったのがよっぽど恥ずかしいんだろう、顔を紅くして俯いている桐乃に促す。 指の配置まで忘れちゃってるくらいだから期待はできないが、どれくらいできるのか知っておかないとな。 さーて何から教えてやろうか……。 と考えていると、じっと吹き口を凝視したままの桐乃が不意にトーンを落とした声で尋ねてきた。 「………あんた、さ。 さっき言ってたじゃん? 変態だって」 「はん?何の話だよ」 「だから! あんたにとって好きな人のリコーダーぺろぺろしちゃうのは変態なの?」 ……こいつ。楽器という弱点を俺に晒すのが嫌で話題を変えてきたな? まぁいいさ。その不安そうな表情は、それを察せられるのが嫌だからってことだろう。俺は正直に答える。 「それも相手が好きでたまらないからこそなんだろうさ。おまえ自身は理解があるみたいだし、本当は俺が文句言えることじゃないかもな」 「……」 「だけど、やっぱ俺は嫌だ。桐乃のリコーダーがって考えると、俺が、めちゃくちゃ嫌だ」 「……ん…………やっぱ、あたしも同じかも。あたしの言葉で、あやせにも伝えておく」 「え?」 なんであやせが出てくんだ? 「ということで、これは没収~っ」 「な!?」 桐乃は俺からリコーダーをひったくると、二本のリコーダーを抱えて何故か機嫌よさそうにくるくると回る。 「おい、まだ全く練習してないじゃねーか」 「はいはい、ちゃんと返すって」 そのままひょいっと差し出されたリコーダーを手に取ると、桐乃はビシ!と自分のリコーダーを俺に突きつけた。 「練習はなし!最高の本番にすればいいだけだもんね!」 -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1072.html
742 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/09/03(土) 21 06 24.35 ID nBvskT7k0 [8/8] 今日はグミの日でもあるきがする。 京介「桐乃、なに食べてるんだ?」 桐乃「グミだよ」 京介「グミくれよ!」 桐乃「なにそれ。サイヤ人? レモングミだけどいい?」 京介「レモングミか。酸っぱいのか?」 桐乃「甘いよ」 京介「パッケージに『ギガマジすっぱい』って書いてあるんだが」 桐乃「甘いって。 ほら」 ぱく むちゅぅぅぅぅぅぅぅ 桐乃「ぷはぁ。 ね、甘いでしょ?」カァァァ 京介「あ、甘いな。 何個も食べたくなる甘さだ」カァァァ 桐乃「じゃあ、次は京介が食べさせて?」 -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1117.html
791 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/09/19(月) 04 32 57.00 ID fde2OHJu0 [1/2] SS『ある家族の夕食時』 「ただいまー」 「パパー、おかえりなさーいっ!」 会社から帰宅すると、世界一可愛い俺の娘が迎えに来てくれる。 今年3歳になる娘は、母親に良く似た黒髪を揺らしながら、とことこと駆け寄ってくる。 「ママと一緒にいい子にしてたか~?」 「うんっ!」 抱きしめてやると、イヤイヤしながらも嬉しそうに笑っている。 そのままお姫様抱っこに切り替えて、リビングへと向かう。 リビングからは美味しそうな匂いが漂ってきている。今日は和食だろうか? それにしたって、あいつも本当に料理が上手くなったもんだ。 昔は、消し炭チョコみたいに、俺や親父が死に掛ける様なモンしか作れなかったってのによ? いまじゃ、魚をさばくことだってお手のもんだ。 ん?しんじられねーって? 「ママの料理はおいしいもんな~、楽しみだな~」 「あたしもママのおりょうりだいすき~」 ほれみろ? 俺の娘もおいしいって言ってるだろ? 子供はこういうことでウソつかねーからな! もちろん、簡単な道のりじゃなかったって事は、俺も良く知っている。 麻奈実の所に、週5日くらいで通ってたもんな。 和解したとはいえ、色々と思う事もあったろうにな・・・ リビングに入り娘を椅子に座らせたところで、キッチンの奥から嫁が迎えてくれた。 「おかえりなさい、あなた」 「ああ、ただいま」 くぅぅぅぅ~~~~っ! あの桐乃が―――俺の嫁が、こんなに淑やかな言葉で俺を待っていてくれるんだもんな! 就職してこの数年毎日のことだけどよ?新婚夫婦みたいで本当に嬉しいんだぜ? それにしても・・・いつもの事ながら、改めて桐乃を凝視してしまう。 あの頃はモデルをやっていた桐乃も、今では主婦をやっているのだがそのスタイルに衰えは無い。 それどころか、当時は持っていなかった大人の色気を身につけ、 おそらく俺の周りの人間しか知らないだろうが、世界一の美女になってしまっている。 もっとも、髪を染めるのはやめ、化粧も大分大人しくなって、当時とは印象が違ってしまってるが、 それでもなお、俺のプレゼントした、髪留め、イヤリング、指輪だけは、着けてくれている。 ―――と、桐乃と目が合った。 「な、なに凝視してんのよ」 「いや、おまえは相変わらず綺麗だなって」 「~~~~!」 顔を真っ赤にしてキッチンへ逃げてしまった。 相変わらず、直接褒められると弱いやつだ。 「はいはい。実の母親の前でそんなにいちゃつかない」 「ああ、ただいま。お袋」 「はい。おかえりなさい」 桐乃に代わってキッチンの奥から出てきたのはお袋だった。 俺が桐乃と一緒になるって言った時、一番反対したのはお袋だったが、 娘も出来た今となっては、俺たちの事を暖かく見守ってくれている。 「そういえば親父は?どっか出かけてんの?」 「おもちゃ屋さん。さっき『お姫様』にお人形さんおねだりされて―――飛び出してっちゃった。 今すぐ買ってくる!って張り切ってたわよ」 「・・・やれやれ」 なにを隠そう親父、孫にデレデレである。 あの厳格だった親父の影は、今や見る影も無い。 ・・・というか、意外にも、俺と桐乃が一緒になるって言ったときも、実はさほど強硬には反対しなかった。 まあ、可愛い娘がずっと家に居てくれると言うところで、何か思うところがあったのかもしれない。 そこに来て、可愛い孫の誕生である。 あの時の親父のはしゃぎっぷりは、正直、人様に見せられたもんじゃなかった・・・ 「娘をあんまり甘やかさせないでくれないかな・・・ありがたいけど度を超すと教育にも悪いし」 「ごめんねえ。」 苦笑するお袋。 キッチンからは、魚の焼ける匂いに味噌汁の香りが漂ってくる。 「それにしても美味そうな匂いだな・・・ハラ減ってきた。」 「はいはい。お父さん帰ってきたら夕食にするから」 お袋は、我侭な子供を諭すように言ってくる。 こういう所、いつになってもお袋はお袋だよな。 「でも・・・」 「ん?」 「二人とも、本当に大人になったわねえ」 「な、なんだよ、急に」 「もう、あんまり危なっかしくないって事よ」 これは・・・ほめられてんのか?俺。 「あんたたちが一緒になるって言ったとき、これからどうなる事かと思ったわ」 「まあ、普通に考えりゃそうだよな・・・でも、大丈夫だったろ?」 「そうね。あんたたちにを支えてくれる人たちがあんなにたくさんいるなんて、本当に驚いたものよ?」 「ははっ。そうだよな。実は俺たちもびっくりしたんだぜ」 「あなた、お母さん。なんの話をしてるの?」 俺とお袋の立ち話を聞きつけた桐乃が、キッチンからひょいと顔を覗かせる。 「俺がおまえの事愛してるって話だよ」 堂々と言ってやる。 「ええっ!?」 桐乃はさっき以上に赤面して、キッチンの奥へ逃げていってしまった。 お袋との話も切り上げ娘の所に戻ると、携帯ゲーム機で遊んでいるようだった。 ゲームに集中してる娘を微笑ましく思いながら、娘の隣に座る。 『お兄ちゃん・・・大好き♪』 「って何プレイしてんだよぉ!?」 「これ?ママがしゅくだいって」 「・・・・・・・・・」 とりあえず、タイトルを確認する。 『妹めいかぁvol.22~妹と結婚しよっ!~』 ・・・確か、これは携帯ゲーム機向けの全年齢版のみだったはず。 ギリギリ許容範囲なのか・・・な? なぜそれを知ってるかについては、詳しく聞かないでくれ。 「ね、パパ」 「ん?なんだ?」 「パパとママはきょうだいだからけっこんしたの?」 ・・・複雑な心境だ。俺と桐乃の場合は、確かに兄妹だから結婚までこぎつけた様なもんだが。 「え、ええとな?普通は兄妹は結婚しないんだけどな?」 「えー?ゲームだと、きょうだいだからけっこんできたっていってるよー?」 ・・・目の前のゲームが恨めしい。 つーか、俺が桐乃と仲良くなったり、桐乃と結婚したり、挙句の果てに桐乃と子供作ったり・・・ 全部が全部、元はと言えばこのゲームのせいじゃねーかっ! いや、今を不満に思ってるわけじゃない。 むしろ、きっかけとなったこのゲームに感謝こそする事はあっても、恨みに思う筋合いはねえんだが・・・ 「そうだな。ゲームでは、ふだん起こらない事がいっぱいおきるだろ~?」 「うんっ!」 「だからな~、パパとママが兄妹っていうのも、ゲームみたいに普通は起こらない事なんだぞ~」 「うん、わかった~」 とりあえず納得してくれたようだ。 この調子だと今後も苦戦しそうだぜ・・・ でも、いつかは娘にもしっかりと話をしなければならない。 俺と桐乃の歩んできた道。 もしかすると娘に嫌われるかもしれなくて怖いけど、正直に、全てを伝えよう。 「ねえ、パパ~パパ~」 ふと考え込んだ隙に、また質問タイムがやってきたようだ。 ほんとに子供はいろんなことに興味を持つんだよなあ。 「こらっ!ダメでしょ?パパを困らせたら」 いつの間にか、桐乃もリビングへと戻ってきていた。 お盆の上には焼き魚に散らし寿司。 今日の晩御飯はかなり豪華なようだな。 「え~?あたし、パパをこまらせてなんてないもんっ!」 「さっきから、パパを質問攻めにしてたでしょ? そんなにしたら、パパも困っちゃうでしょ?」 「パパ、あたしのことすきだから、ぜんぜんこまってないも~ん!」 「なっ・・・!?あ、あたしの方を好きにきまってるしっ!」 まったく。 あれから十年も経ったってのに、根本的なとこは全くかわんないのな、おまえ。 つーか、お袋も俺たちをみて笑ってんじゃねーか。 「それに、あたしのほうがママよりパパのことだいすきだもん!」 「あ、あたしはパパの事愛してるしっ!」 おいおい、そろそろ俺が恥ずかしすぎて逃げ出したくなるじゃねーか。 だから、俺はこう言ったのさ。 「二人とも、大好きだよ。愛してる」 ちょうどその時玄関で、バタバタと慌しい物音がした。 「ただいま!買ってきたぞ!人形!買ってきたぞ!」 どうやら『孫が大好きなお爺ちゃん』が帰ってきたらしい。 「さあ、ご飯にしましょうか」 と、お袋が言う。 「その前に―――ごちそうの理由を聞いていいか?」 俺は、満ち足りた笑顔で、桐乃の顔を仰ぎ見る。すると、 「その・・・ちょっと、ね」 桐乃は頬を赤らめながら、お腹をさする。 「ねえ、京介。桐乃、二人目なのよ~」 「二人目・・・か!」 「も、もうっ、お母さんっ!」 桐乃は、あの頃に戻ったように、顔をムスっとさせて、俺たちをにらみつける。 『再び出会』って、家族に戻って、恋人になって、また家族に戻って・・・ そんな時間を過ごしてきた今なら、はっきりと分かる。 こいつは、自分の感情をつたえるのがほんとに苦手なヤツだってね。 そして、俺もそうだ。 だから、言葉にはせず俺の気持ちを伝える事にする。 俺は桐乃の頭に片手をのせて、くしゃっとかき回す。 「ばっ、馬鹿っ!」 「あっ!ママずる~い!」 娘の頭にも、もう片方の手をのせて、くしゃっとかき回す。 掌に伝わる愛しい手触り。 その温もりは、紛う事なき現実だ。 桐乃と共に歩んできたこの十年。 高校、大学、就職・・・様々な挫折と苦悩を二人で分かち合って、 そして、結婚―――結局書類上は認められてないけど―――桐乃の出産、育児・・・ 俺達が歩んできた道程は、振り返ればそこにある。 もう二度と、流されぬように、離れえぬように・・・ 暖かな団欒に包まれて、俺はふと、そんな事を想うのだった。 End. -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1172.html
233 名前:【SS】素敵なマルさ[sage] 投稿日:2011/09/30(金) 17 33 48.80 ID dY5DgP/u0 [5/8] 桐乃「ただいま。お土産買って来たよ」 京介「お帰り。お土産?」 桐乃「うん。クルミアンパン。はい、半分あげる」スッ 京介「サンキューな。 でもなんでクルミアンパンなんだ?」 桐乃「帰りにパン屋さんの前を通ったら美味しそうで買っちゃった。 今日はクルミの日なんだって」パク モグモグ 京介「クルミの日か。なんでなんだ?」パク モグモグ 桐乃「9,3でクルミ。0で丸い。クルミ丸い」モグモグ 京介「0いらないだろ……そんなに丸いのが大事なのか?」モグモグ 桐乃「あたしに聞かれても困るんだけど」モグモグ 京介「丸い、ねぇ……」ジー 桐乃「あ、あんたどこ見てんの!? まさか、あたしがマル顔だと思ってるんじゃないでしょうね!」 京介「いや、マル顔だろ?」 桐乃「む~!」 京介「だがそれだけじゃなくて、他の部分―おっぱいとかケツとかも丸いよな」 桐乃「女の子に丸いって言うな!」 京介「太ってるやつに丸いって言うのはアウトだけどよ、おまえみたいに細いヤツに丸いって言うのは褒め言葉だぜ。 ほっそりしてるのに女性らしいなだらかな丸みのあるライン、て意味だからな。本当にいい丸さだぜ」サワ 桐乃「あ……ちょっと……どこ触ってんのよ……」ビクン 京介「どこって……おまえの素敵な丸いところだよ。別にイヤじゃないだろ?」ナデナデ 桐乃「ん…………優しく、してくれるなら……」 京介「…………」サワサワ 桐乃「…………んっ…………」 京介「……そういえば、クルミといえばこの間公園であやせを見たんだけどよ」フニフニ 桐乃「…………それで?」 京介「埋まった加奈子の目の前で、クルミを素手で握りつぶしてなんか言ってたみたいだったな」ムニムニ 桐乃「んっ……あやせも相変わらずだよね。 加奈子、大丈夫かな……?」 京介「さすがのあやせも友人を握りつぶしたりしないだろ」モニモニ 桐乃「~~!ね、ねぇ、いつまで続けるの?」 京介「いや、思った以上に手触りがよくてな。 ずっと触っていたくなっちまうんだ。 俺の手にぴったりの綺麗な丸さだからか?」プニプニ 桐乃「あたしも……その、イヤじゃないよ。 もっと、続けて欲しい……」 京介「そうか……」ホムホム あやせ「『そうか……』じゃありません! お兄さん、なにいやらしいことしてるんですか! それに、桐乃も平然と受け入れて!」 京介「うぉぉぉ!あやせ、おまえどこから現れた!」 あやせ「それは禁則事項です。 それより、お兄さん!桐乃に手を出したらブチ○すって言いましたよね! お兄さんのクルミの中身より小さい脳みそを握りつぶしてあげます!」 京介「手を出すって……確かに手は出してるけどよ、兄妹なんだしこれくらい平気だろ?」 あやせ「き、桐乃のおっぱいとかお尻とか触るののどこが平、気…… あれ?お兄さん何してるんですか?」 京介「何って……見りゃわかるだろ? 桐乃のほっぺを触ってるんだが。 毎日こまめに手入れしてるからか、すごい手触り良いんだぜ? 相変わらず、桐乃のマル顔は最高だぜ!」ホッペスリスリ 桐乃「もう、京介ったら……」カァァ あやせ「……お兄さんばかりずるいです!」ガバ 桐乃「ちょっと、あやせ!?」 あやせ「えへへ~ 兄妹でするのが平気なら、親友でするのもセーフですよね!」スリスリスリスリ -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1744.html
705 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/03(水) 01 51 17.37 ID 9nB1PW/tO 688 桐乃「ねーねー知ってる?今日はみたらしだんごの日なんだって!変な日だよねーw」 京介「…『みたらしぃ、だんご』、ね」 桐乃「ん?なに?」 京介「『団子を見たらしぃ』って、お前の顔のことらしいぜ?」 桐乃「はあ!?なにそれ!?」 京介「しらねーよ。丸いんじゃねーのお前の顔が?」 桐乃「うわムッかつく!こんな美少女捕まえてひどくない!?」 京介「まぁ…丸いのはホントだし」 桐乃「あ、あんたまで言うの!?(グスッ)」 京介「…好きなんだから仕方ねーだろ。その顔が」 桐乃「…え?」 京介「///」 桐乃「///」 爆発しろよw
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1638.html
730 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2013/01/18(金) 14 24 02.60 ID 9SEKGC10O 桐乃「ironyって切なくて良いラブソングだよね。スゴく共感しちゃった」 加奈子「あれ桐乃のこと唄ってる曲だぜ?誰に向けて歌ってんだろうな?しっしw」 桐乃「え゛え゛!?」 京介「なに!?そうだったのか桐乃!?」 桐乃「ち、違うから!!そんなんじゃないし!!」 京介「お、お前もしかして好きなヤツがいるのか!!?いったい誰なんだ!??」 桐乃「それは…あの…えっと!」 京介「誰なんだよ!?」ガバッ 桐乃「だ、だからあ……!ちょ、そんな目で見つめないでってば!…ぁぅぁぅ」 加奈子「wwwwww」 ----------